「創造的な人工知能」開発日誌

創造性を持った人工知能と、そのビジネス応用など。未来の人工知能についても考察。

機械学習は創造性を可能にするか

先週末に、機械学習で創造性を可能にする手法の研究発表をしてきました。創造性と機械学習という組み合わせが良かったのか、多くの方に興味を持ってもらえたようです。

 

昨日は、学生向けに機械学習の初歩的な講義をしたのですが、そこでこんな質問をしてみました。「機械学習がとても多くの応用で成功しているよね、Siri、自動運転、AlphaGoとか。じゃあ、創造性って機械学習で実現できると思う?」

 

だいたい20人弱くらい学生がいたと思うのですが、「できる」に手を挙げたのは僅かに1人でした。これにはビックリ!もう少し割れると思っていました。

 

できないと思った学生に理由を聞くと「過去の絵画を学習しても新しい絵は書けないのではないか。模倣になってしまうのでは。」ということでした。これ、言われてみれば当たり前な答えではあるんですけど、実に的確にポイントを突いていると思います。関心してしまいました。

 

これは創造性と機械学習の議論のスタートポイントとしてはとてもよい観点で、ここから「新しさとは何?」「過去の要素の組み合わせは新しくないの?」「過去の要素ってなに?」といった思索を深めていくことが創造性と機械学習の研究につながっていくと思います。

 

やはりBodenが、創造性とは探索、組み合わせ、変形(ほんとは変形とはちょっと違うんだけど)と言い切ったことは、創造性研究を牽引する力強い言明だったんだなあと思います。