「創造的な人工知能」開発日誌

創造性を持った人工知能と、そのビジネス応用など。未来の人工知能についても考察。

人工知能を専門家に仕立てあげるには意識が必要かもしれない

研究者の端くれとして生きていると、「この人は頭がいいなあ、うらやましい」と思うことがよくあります。そういった人は周囲から専門家としてみなされ、その能力を武器にバリバリと働いています。頭が良いというのはとても曖昧な概念なので、具体的に例をあげてみます。

  • 自分の専門領域の最新の成果についてよく知っており、それぞれの成果について要点をついてわかりやすく説明してくれる。
  • プログラムのバグをたちどころに見つけてしまう。プログラミングの世界大会に出場して上位に食い込んだことがある。
  • まったく気づいていなかった面白い問題を提示し、しかも鮮やかに問いてしまう。ロボットの国際会議で見た、背中につけたロボットアームを口や歯で操作して3本目の腕として使う研究はそう感じた。
  • 問題が与えられた時、その問題の本質だけを取り出した抽象的な問題をいくつも設定し、それぞれについて複数の解法を着想できる。

人間の場合、どれか1つでもできる人は「頭の良い人」となり、これら全てを兼ね備えた人は10年に1人しか生まれないようなレアな人材になるような気がします。

 

一方、機械的にこれらの機能を実現できてしまえば、すべてを兼ね備えた人工知能が構成できるように思われます。

そこで問題になるのは、それらの機能を選択することです。まったく新しい問題や指針を得たいのか、既にある問題の置き換えをしたいのか、それによって使う脳ミソが違います。

意識の機能として、注意に加えて「選択」があるという説がありますが、高度な機能を複数組み込んだ人工知能には、意識を持たせることが必須になるのかもしれません。