「創造的な人工知能」開発日誌

創造性を持った人工知能と、そのビジネス応用など。未来の人工知能についても考察。

ブレイン・ブレイン・インターフェイス(脳脳結合通信)はいかがですか

そのうち手がけてみたいと思っている研究があります。ブレイン・ブレイン・インターフェイス、名づけて脳脳結合通信だ。脳と脳を直接つないでコミュニケーションする技術です。

脳と機械を繋いで機械を操作するブレイン・マシン・インターフェイスは活発に研究されていて、研究成果を利用した玩具としても発売されるなど応用例も多数あります。

ブレイン・ブレイン・インターフェイスも少しずつ研究されてはいるものの、まだ込み入った応用に使えるレベルではありません。

2015年9月に発表された論文では、Yes/Noを伝えることに限定してブレイン・ブレイン・インターフェイスを使っているようです。

journals.plos.org

 

ブレイン・ブレイン・インターフェイスの研究は、脳の障害などでコミュニケーションに不都合がある人に役に立つことはもちろん、健常者でも「あうんの呼吸」「ツーカーの関係」により近づけるという直接的な応用があります。

こういった応用はもちろん重要ですが、私がブレイン・ブレイン・インターフェイスの研究に魅力を感じるのは、「人が考えていることの全体像に迫りたい」という動機があるからです。

言葉、表情、身振り手振りで表されることが、その人の考えていることの全てでしょうか?また、自分自身が考えていることを全て把握しきれているでしょうか?

私はそうは思いません。考えている全体像のうち一部が自覚され、さらにそのうちの一部が相手に伝わります。伝言ゲームと同じで、本当のところ(そんなものがあれば!)は現状では誰にもわからないのです。

ブレイン・ブレイン・インターフェイスの研究をするためには、考えていることが脳の中でどう表現されているかに迫る必要があります。これは考えていることそれ自体に迫ることになります。

 

ブレイン・ブレイン・インターフェイスの研究は、応用面での重要性はもちろんのこと、こういった思考の本質、言語の本質、コミュニケーションの本質に迫るという側面で学術的な面白さがあります。そして思考、言語、コミュニケーションは人間の本質そのものといっても過言ではありません。人間に対する深い理解、そしてその結果として人間のように賢い人工知能の開発にもつながる深遠なテーマだと考えています。