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「創造的な人工知能」開発日誌

創造性を持った人工知能と、そのビジネス応用など。未来の人工知能についても考察。

個性的な人工知能をどう作るか

ヒトほど個性豊かな動物はいない(気がする)

ヒトという生き物は実に個性豊かな存在です。食事の好み、趣味の違い、夜型人間、朝型人間、得意なこと・・・。これほど豊かな個性をもつ生物種が他にあるでしょうか。

あらゆる生物のなかで、人間が最も個性的な存在であるように思えます。(生物学の専門家からは反対されるかもしれませんが、いずれにせよ人間は個体によって特性がかなり違う)

 

個性は集団のなかでのバラつき

個性は1つの個体で定義されるものではなく相対的な差異です。ヒトという種はヒト全体の集合において特性のばらつきが大きい、ということです。そのため、個性的な人工知能、ということを考える際は、人工知能の集団(ペッパー全員、ドラえもん型ロボット全員)での性格や特性の違いに着目する必要があります。

個性を作るのは簡単か?

さて、その集団内での特性のばらつきをどう作ると良いでしょうか。これは簡単なようでなかなか難しい研究トピックであるように思えます。

朝型ロボット、夜型ロボットを作るとしましょう。

朝7時に起き、夜10時に眠るロボットと、午前9時に起きて夜中の2時に眠るロボットの2つの群に半分ずつに分けてみます。しかしこの素朴なやりかたでは、単に2種類のロボットができただけで、個々のロボットには個性を感じません

もう少し手の込んだやり方として、起床時間と就寝時間を正規分布で決めるという方法が考えられます。2群に分けるよりは個性的な存在を作るという意味ではだいぶマシな方法に思われます。ですが、分散(バラつき)をどう決めればよいかという問題は残ります(ヒトと同じ分散を与えればよい?)。また、オンラインゲームにハマってつい夜型の生活になってしまった、というような環境要因で決まる個性は表現できません。

朝型、夜型という簡単な例でもなかなか難しいのに、性格や行動パターンの全てで自然な個性を出すことはなかなか難しそうです。決して無理、というわけでもなさそうですが。

 

人によって性格や行動パターンが異なる、ということは人間からみればごくごく当たり前のことだし、人工知能に個性を与えることも簡単なことに感じますが、意外と難しいんじゃないかな、というお話でした。