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「創造的な人工知能」開発日誌

創造性を持った人工知能と、そのビジネス応用など。未来の人工知能についても考察。

熱中する人工知能、三日坊主な人工知能

読者のみなさんは、熱中していることは何かありますか?趣味、仕事、勉強、恋愛など人は様々なものに熱を上げます。

まるで取り憑かれたかのように、そのことだけしか考えられなくなり、まるで世界が自分とその対象だけになったかのように感じられます。

失敗して後悔することもありますが、結果はどうであれ本気で取り組んだ過程そのものに満足感をいだきます。

 

では人工知能にとって熱中とはどういう状態でしょうか。そもそもなにかに熱中するんでしょうか?

現在の人工知能やロボットは、何かに熱中することはないように見えます。工場で部品を組み立てている産業用ロボットは、ずっと同じ動作を繰り返しています。人間であればとんでもない集中力を体力を発揮していることになり、まさに取り憑かれたかのように作業に没頭していることになります。

それでも、そんなロボットたちを「作業に熱中している」「作業に没頭している」と表現することはありません。

 

もし、アイボ、アシモ、ペッパーといったロボットたちが、突然、なにかの部品の組み立てを始め、(あまり上手にできるとは思えませんが)来る日も来る日もそのことを続けたとしたら、「私のペッパーは部品の組み立てに熱中しているんだ」という表現は自然に感じられます。

 

この差は何なのでしょうか?

 

様々な要因があるとは思いますが、少なくともふたつのことは関係していそうです。

ひとつは「そのロボットの行動に多数の選択肢や可能性があること」、ふたつめが「そのロボットが自分の意志で行動していること」です。

産業用ロボットは、基本的に同じ動作しか行えません。寝るかおっぱいを飲むかの選択肢しかない産まれたての赤ちゃんのようなものです。「うちの赤ちゃんは寝ることに熱中している」とはあまり言いませんよね。

また、ペッパーがずっと同じ動作を繰り返していても、実はその動きはあらかじめその動きを繰り返すようにプログラムされていたとします。つまり、自分の意思ではないということです。今まで「ペッパーが熱中している」と思っていても、それを知った我々は種明かしされたように肩透かしをくらい、もう熱中しているとは思わないでしょう。

 

人工知能が熱中するためには、様々な活動を行える汎用性を備えていること、そして自分の意思(のようなもの)で行動を決定できることが必要そうです。これら2つのことは人工知能技術の中で非常に困難と考えられており、もし実現できたら大きな飛躍になります。別のエントリでも書いたように、意思を持つことは危険な結果にもつながるわけですが・・・。